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開催日:2025年8月30日(土)
開演:15:00 (開場14:30)
会場:芸術文化センター 神戸女学院 小ホール
料金:自由(前売) ¥5,000/自由(当日) ¥5,500
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
出演者
ソプラノ:古瀬まきを 谷村由美子
テノール:松原 友
カウンターテナー:村松稔之
指揮
大森地塩
管弦楽
バロックアンサンブルVOC ほか
解説
オラトリオ『 時と悟りの勝利』 (三ヶ尻 正:ヘンデル研究・オラトリオ研究)
これを「寓意道徳劇」と呼ぶべきだろうか?たしかに現われるのは4人の寓意人物 ── 「美」(ソプラノ)、「快楽」(ソプラノ)、「悟り」(アルト)、「時」(テノール)といった概念を人格化した人物たちだ。「快楽」は「美」に好きなだけ今を楽しむよう勧めるが、「悟り」と「時」は刹那の悦楽に溺れず色褪せない真理を求めよ、と諭す。紆余曲折を経て「美」は開眼し、悦楽を棄てて真理を求める。そんなお決まりの道徳劇は昔からあったが、スペイン継承戦争でフランス対オーストリアが争い、オーストリア軍が目前に迫っているローマで、なぜいま寓意道徳劇なのか?
謎を解くカギを握るのはこの芝居を仕組んだパンフィーリ枢機卿、フランスの代弁者だ。「オーストリアに勢いがあるのは今だけ。静かにフランスの到来を待つべし。」とのメッセージだ。一見抽象的なテキストも、自派を美化し敵をけなす仕掛けが満載と判れば、凝った言い回しの意図を探るのも面白い。ヘンデルの音楽は具体性あり(鏡のアリア)、情緒ありで(「トゲを避けてバラを取れ」=後にオペラ《リナルド》の「涙を流させて下さい」に転用)、含みのあるテキストをバラエティー豊かに色付けしている。最後は壮麗な「ハレルヤ」でも「アーメン」でもなく、「美」が天に心を捧げる静かなアリアだ。なんと粋な幕切れだろう。極上のエンターテインメントを楽しみたい。
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